今回の大地震にともなう津波により、安全と考えられていた原子力発電所で事故が起きてしまいました。
現地の方々は大変不安な日々を過ごされているかと思います。
しかし特に非被災地において、放射線という目に見えないものに対するその恐怖からか正しい知識や情報ではなく、
イメージやデマに左右されがちな空気を感じています。
またいまだに「放射能」と「放射線」を混同する誤りや、
バラエティ然とした一部報道にも大きな疑問を感じています。
非常事態こそ物事を科学的に正確に、そして冷静に注視しなければならないのではないでしょうか。
政府の指示した避難エリア圏外については、現段階では健康に直ちに影響は無いと発表されています。
しかし現場は決死の状況だそうです。
高レベルの放射線、暗闇、極寒、地震、世論…。
今まさに命がけで作業をしておられる現場の方々。
その方々にもご家族がいらっしゃいます。
僕は尊敬と感謝をしてもしきれません。
現場の方々の決死の行動が成就することを信じています。
the forget-me-not
Hajime Nezu
一日も早い復旧を重ねて心よりお祈り申し上げます。
僕自身これまで経験のない大変大きな地震に恐怖すると同時に、
地震への認識の甘さを痛感しています。
先月ニュージーランドで大地震がありました。
現在も報道がされています。
にもかかわらず、僕はこれまで地震をどこか他人事のように感じていました。
今回自分自身が経験したことで、ようやく危機感をもったことにただ恥じるばかりです。
被災者の皆様は大変なご苦労をなさっていると思います。
そして自衛隊、原子力発電所作業員、政府、現地行政、インフラ、警察、消防、医療、報道…。
関係者の皆様は現在必死に仕事をしておられます。
自分は今安全(と思われる)な非被災地にいる以上、
僕には被災者の方々を、そして復旧関係者の方々をたやすく励ますことなど到底できません。
そこで本当に微力ではありますが、募金と節電という形をとらせていただくことにしました。
「今」だけではなく「継続的に」続けていきたいと思います。
「自分に何ができるのか」は今だけの一瞬の情熱ではなく、
冷静に長期にわたって考えて行動していくことではないかと考えています。
the forget-me-not
Hajime Nezu